へちま通信

フルタイム勤務共稼ぎOLの人生観察ブログ

心の傷を人に降ろすな、身体で気持ちを伝えろ(性的な意味じゃなくて)

このブログを始めたきっかけが、旦那の帰りが遅い夜に知り合いの誰にも話せない不妊治療のことを書きとめるためにブログ開設したからだったりします。

今はリアルな知人には誰にも言えない気持ちの整理に役立つような感じがします。

自分のことをどこまで打ち明けるか。人生で抱える悩みのひとつではないでしょうか。

20代の頃は本来の意味から一人歩きしている依存症傾向の強い女性という意味での「メンヘラっぽい」女の子達によく出会いました。彼女たちの傾向として親交を深めるための時間や距離をすっ飛ばして自分の秘密を打ち明けてくる事が往々にしてあります。昔の恋愛や、家族や性経験の話を。

お互いに一方的なぶちまけトークをした相手を勝手に「ソウルメイトだ」と勘違いし、勘違いから生まれる悲劇で傷つけ合い、出会いと別れを繰り返してましたが…

…大人になるにつれてあまり秘密を人に話さなくなりますよね…

かく言う私もドロドロした感情や恥ずかしくて墓場まで持っていきたい黒歴史がひとつやふたつではなくたくさんあります。が、ドロドロした秘密を打ち明けられる方も困るだろうなー、とか、基本的に人を信用していないので他人に漏らされたら嫌だなーとか考えて、結局封印したままです。

ある時信頼していた人にドロっとした過去の1ページを打ち明けたところ、なんとも対応に困ったような表情をされたことがあり、はっと気づきました。私は、自分の心の重荷をこの人に降ろすことで楽になろうとしているのかも知れない!って。

例えばですよ、私が昔援助交際や薬物使用の経験がありながら(実際はどちらの経験もありません)今は平凡に暮らしているとして、平凡に暮らしている時代に知り合った人に対して「わたしー昔援助交際していたんだー」と打ち明けることに、どれほどの意味があるのか。相手が「わたしもわたしもー」と共感するならまだしも、「あ、そう…見えないね…」と乾いた笑いを浮かべると申し訳ない気分になるじゃないですか。

自分の大切な秘密を打ち明けるつもりが、ただの自分が気持ちよくなる行為だった。

 

だから大人は、お金を払って話し相手を確保する。カウンセラーがある。スナックのママ、マスターがいる。2ちゃんねるがある(笑)

2ちゃんねるは匿名で誰にも言えない話を書き込めて、素直な反応をもらえる、現代の懺悔室ですね。使い続けると言葉づかいが悪くなるのがネックです。

こうやって考えると、ブログやtwitterを書く行為を含めて、人間は自分の声を誰かに届けたい生き物なのだと実感します。

子供の頃聞いた、宇宙人に向けた手紙を乗せて発射された宇宙船は、近年太陽系を出たとか。

遠いどこかにいるはずの誰かに向って、問いかけ続けるのですよ。CQ CQ... 誰かいますか?聞こえますか?子供の頃に聴いた中島みゆきの「CQ」という歌は怖かった。

 

■ 聴いてくださいこの想い!生物としての自然な欲求

とある趣味で知り合った男性は私と逆のタイプでした。

彼がドロドロ過去話を仲間に打ち明けたい、とSNSの日記に書いた時、私は個人的にメールを送って止めたんですよ。「打ち明けて自分の心を軽くしたいだろうけど、受け止める側の負担も考えてね。自分のキズは一生自分が背負っていくものよ。最終的にはあなた自身が決めることだけど」と、こんな大人のお姉さん的な内容です。

そして、彼は打ち明けることを決めたようです。

私の心配とは裏腹に、彼は仲間と非常にうまくいっているようで、それはうらやましい程でした。仲間と一緒に過ごすことによって彼自身の心の傷も癒えてきたそうです。人が人を癒すすごいパワーを感じたとともに、屈託のない彼の性格が受け入れられたのかも…と思いました。

気取ってないで、ところどころで弱みを見せられるような、それでいて反応を求めないような人になろう。

いや、彼を見ていると言葉じゃなくて身体で仲間への友情を伝えている感じがします。J-POPの歌詞にありそうな、身体中で伝えたいこの気持ち。

 

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